第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話 第8話 第9話 最終話

【介助犬あっぷる君が行く!2nd】第6話 子犬の成長日記

いよいよ梅雨の時期が到来しましたね。人にとっても梅雨は憂鬱かもしれませんが、毛皮をまとった僕たちには梅雨の蒸し暑さはとてもつらいです。しかも雨の日も多くなり、外出も大変になるので、楽しみが減ってちょっぴり残念です。

そんな中でも5月に生まれた子犬たちはすくすく元気に成長しています。今回は、この子犬たちの一か月の成長の様子をお伝えします。

こんなに大きくなったよ!

生まれたときは500グラムだった子犬たちも一か月たつと3㎏にまで成長しました。ザンディお母さんが頑張って子犬たちにおっぱいをあげてくれたり、スタッフの皆さんが毎日見守る中ですくすくと成長してきました。

目や耳も発達し、よちよち歩きから今では兄弟みんなでおもちゃを取り合ったり、じゃれたりして大暴れです。お天気のいい日はセンターの外のグラウンドでも走り回ったりもできるようになりました。

子犬たちにとって、こうして兄弟と遊んだりセンターにいる犬たちと触れ合うことは、犬社会のコミュニケーション方法を学ぶとても大切な時期でもあるんだって。犬同士のコミュニケーションを学ぶことで、外出した際にほかの犬と上手に挨拶やコミュニケーションがとれるようになるんだ。

離乳食が始まったよ。

子犬たちの食事方法もお母さんのおっぱいから徐々に離乳食に切り替わってきました。
でもまだまだ甘えたいときはお母さんのおっぱいが一番かな?

これからの子犬たち

一か月が過ぎた今では社会化のお勉強の時期に入ってきたんだって。

「社会科」って何?代表理事の朴さんに聞いてみたよ。

子犬の社会科とは、人の社会で例えるなら保育園で学ぶことかな?将来補助犬として活躍するためには、人とともに人間社会で対応できる力が必要とされるんだ。

そのためには人と上手に関わるためのマナーやルールを学ばなければいけないんだって。こうやって聞くととても大変なことのように感じるけれど、人も成長する中で保育園や学校へ通い社会に出るための準備をしていくよね。それと同じ事なんだって。いろいろなことを経験し、体験する中で補助犬に必要な社会性を学んでいくんだよ。人も犬も成長にはとても大切なことだよね。

パピーファミリーさんとの出会いまでの間にセンターのみんなにたくさんの愛情をもらって、これからも元気いっぱいの保育は続くよ。これから夏に向けて暑さも厳しくなるけれど、みんなも子犬たちの成長を見守っていってね。

今までのあっぷる君が行く!はこちら