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【介助犬あっぷる君が行く!2nd】第7話 補助犬になるために

こんにちは!「介助犬」のあっぷるです。 毎日暑い日が続いていますね。人も犬も水分をこまめにとり、熱中症にならないように注意しましょうね。こんな暑さの中でも5月に生まれた子犬たちは元気いっぱいに育っています。今、社会化の真っ最中です。

これから5頭の子犬たちは「パピーファミリー」のご家庭に飼育委託され、それぞれが新しい生活をスタートすることになります。今回は子犬たちの委託までの様子を紹介するね。

子犬の社会化

前回も少し紹介したけれど、子犬の社会化について代表理事の朴さんに詳しく聞いてみたよ。

Q1.子犬の社会化って何?
様々な体験を通し、周りの環境に慣れて、犬が社会性を身につけることです。
Q2.社会化するとどうなるの?
社会化された犬は、周りの環境に過剰に反応することなく、柔軟かつ適切に対応する力を身に付けていきます。
Q3.社会化の時期は?
子犬の社会化期は、生後3週齢~おおむね4ヶ月くらいまでといわれています。この時期の仔犬は、好奇心が旺盛で、感受性も高い為、周囲の環境に慣れやすいのです。逆にこの時期を過ぎると、好奇心より警戒心が強くなる為、新しいものや、見慣れないものに慣れるまでには、時間がかかるようになります。
Q4.社会化期の特徴は?
社会化期に学習した内容は、覚えやすく、上書きがしにくいという特徴があります。一度学習した内容は、後で修正しようとしても、上手くいかなかったり時間が掛かったりします。社会化期のタイミングを逃すと、学んでいない対象を怖がったり、混乱したり、興奮したりします。
Q5.社会化が不足するとどうなるの?
子犬時代の社会的経験が、成犬になってからの性格や素行に影響します。社会化が不足すると、子犬は経験したことのないものに対して不安や恐怖などのストレスを感じ、どのように対応していいかわからず、こちらが望まない行動(吠え、噛みつき、高い興奮)を引き起こす場合があります。
Q6.社会化の実践ってどんなことですか?
日常の生活、そのものなんですよ。例えば…音に慣れる:ラジオやテレビを見せたり聞かせたり、車の走行音を聴かせたり…。いろいろな場所を見せる:訓練センターの産室やグランド以外の、事務室やリビングを見せたり…。人や動物に慣れる:スタッフ以外の人や帽子、マスク、サングラスをかけた人に会わせたり…猫やいろいろな動物を見せたり…遊ばせる:犬としての社会性を身につけるため子犬同士で遊ばせたり…

いろいろなことを経験することで犬も人間の社会で生活ができるようになるんだね。確かに、人間でいうところの保育園児の生活だね。確かに僕もやった気がするかも…エヘッ

こんなふうに子犬たちは生後2か月までの間に沢山お勉強して、卒園するとパピーファミリーの家族の一員になるんだよ。この間、日本補助犬協会の訓練センターでは、委託ボランティアの募集や面接で大忙しなんだって!

パピーファミリーの委託条件

いろいろな条件はあるけれどパピーファミリーに興味を持ってくれた人はぜひ「日本補助犬協会」に問い合わせてみてね。

「公益財団法人 日本補助犬協会」のHPへ

子犬たちが元気にパピーファミリーのところへ行けるよう、これからも応援をよろしくお願いします。

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